皮膚科医の醍醐味
カテゴリ: 病気コラム
公開日:2017年05月18日(木)
皮膚科医とは視診を重視します。どういうことかと言いますと、一目見てわかるものとわからないものがはっきりしていることが多いということになります。もちろん、皮膚の症状がきわどく初期の段階では判断がつきがたく、時には、間違った方向を選んでしまうこともありますが、病気の初期の段階で診断の難しい疑わしい病気を考え、検査の結果、疑っていた病気が正しいと分かれば思わず「やったー」とガッツポーズを取りたくなる時もあります。先日も3週間前にでてきたという腫瘍を切除して病理検査に出しましたが、視診で疑っている病気と病理検査の結果が同じでした。すこし誇らしげな気持ちになりました。ここが他の科では味わえない皮膚科医としての醍醐味の一つであると思います。もちろん、患者さんが病気から治っていただくことが医師としての醍醐味であると考えております。