尋常性ざ瘡(ニキビ)
ニキビは尋常性ざ瘡とも言われ、毛包(毛穴)に皮脂が詰まって面皰(めんぽう:白ニキビ・黒ニキビ)や紅色丘疹(こうしょくきゅうしん:赤ニキビ)・膿疱(のうほう:膿をもったニキビ)ができる皮膚の病気です。面皰は放っておくと、紅色丘疹へと悪化し、ニキビ跡が残ってしまいます。
病態
皮脂の分泌が活発になるとともに、毛穴周辺の角層(皮膚の一番表面の部分)が厚くなって毛穴が詰まると皮脂がたまって、ニキビができます。顔のほか、胸の上部、肩、背中にもできます。
原因
ニキビの原因は様々ですが、主に毛穴に皮脂がたまるとニキビができます。
思春期には、性ホルモンの働きにより、皮脂がたくさん分泌されるためにニキビができます。成人では、ストレスによるホルモンバランスの乱れ、間違ったスキンケア、不規則な生活などによってニキビができたり、月経前に悪化したりすることがあります。
ニキビの原因や症状は人によって様々です。皮膚科へ行くことで、症状に応じた適切な治療を受けることができます。
予防・治療
ニキビを悪化させず、ニキビ痕を残さないためには、適切な治療とスキンケアが重要です。
また、生活習慣などを見直してみることも大切です。
その一方で、ニキビができやすい体質などの内的な要因や、化粧品や整髪料などに含まれる物質による外的な要因なども関与している場合があります。
皮膚科で適切な治療を受け、気になることがあれば医師に相談してください。
ニキビの時期は大きく分けて急性期と維持期に分けられます。治療薬は時期により異なります。
1.急性期
面皰には毛穴のつまりをよくする薬、紅色丘疹・膿疱には原因菌となるアクネ菌の増殖を抑える薬や炎症を抑える薬が使われます。
2.寛解維持期
紅色丘疹へと悪化させないために面皰の新生を抑制する薬が用いられます。