ケラトアカントーマ
ケラトアカントーマとは、偽癌性軟属腫とも呼ばれ、急速に成長する直径2cm程度の腫瘍です。有棘細胞癌という皮膚悪性腫瘍と似ていますが、自然退縮傾向のある良性腫瘍です。発生頻度は有棘細胞癌の1/2から1/4程度です。比較的高齢者に多い傾向にあります。一定の大きさになれば自然消退の傾向にあるものもありますが、治療法としては、全部切除します。または、放射線を幹部に照射して腫瘍の細胞分裂を阻害することによってケラトアカントーマを縮小化させる治療法があります。
好発部位は顔面、まれに手背であり、孤立性で、半球状の結節として生じ、急速に発育します。一定の大きさに達すると発育が止まります。腫瘍は境界鮮明、半球状に隆起し、中心は噴火口状となり大きな角栓を伴います。腫瘍の外側縁は正常の表皮で覆われており深部には浸潤していません。治療は切除、軟x線療法